株式投資の方向性として

株式投資で明確にしておいた方がよいのが、配当金を狙うのかそれとも売買益を狙うのかということです。要するに投資スタイルということです。

もちろん、その両方を狙っていくこともよいでしょうが、そんなに都合のいい銘柄というのは決して多くはありませんから、どちらを狙うのかということを明確にしておいた方が銘柄選びの時にとても良い判断ができるようになります。

配当金狙いというのは安定してそうというイメージがあるでしょうが、実際問題そうでもないです。配当金が高いからこそ配当金狙いをするということになるわけですが、それすらも株価に織り込まれているということがあるわけです。

ですから、配当金をよく出してくれる株式銘柄というのは株価が下がりにくいという傾向がありますが、どうしても下がる要因になってしまうからです。
株価が下がれば、出すと決めている配当金に対する利回りが安くなるので、それに対しての海の需要が高くなります。

それによって株価が戻ることもありますが、配当金がなくなることによって下がった株価というのは戻すことが極めて難しいからです。
まずは、配当金狙いの場合はそういうリスクもあることを理解した上で銘柄選びをするというのが基本です。原則的に配当金狙いはあくまで長期的な投資のやり方がベストであるといえるでしょう。

売却益を狙うという場合では企業の業績を見て長期的に投資をするということも良いですが、例えば盛り上がりを見せている銘柄を選んで購入していくという手が人気があることになります。
何かしら好材料が出てきて正直なところ、その銘柄はそこまでの価値はないだろうというような状況であろうとも勢いによって株価が上がっている銘柄を狙います。

短期的に投資をすることにはそうした銘柄を狙っていくことがベストでしょう。
これといった材料がないとしても仕手筋が入っているような銘柄はとにかく値動きが激しくなります。リスクが極めて高いことになりますが、上手くすれば相当な利益となることでしょう。

どんな狙いで株式投資をするのかというのは明確にしたほうがよいですが、すべての資金を一つの方向性に投入する必要性はないです。あくまで投資の方向性をしっかりとスタイルとして持つべき、という話であり、それに固執しすぎることはしないことです。
方向性はいくつもありますが、資金とそのリスクを負うことができるレベルから考えて見ると失敗することは少なくなることでしょう。